思いやりの糸/栞・ブランケット
9月LANKAVA劇場散歩中街で出会ったおじいさんとおばあさん。一緒に読書をしていると、おじいさんがうとうとと眠ってしまいます。おばあさんはおじいさんの読んでいるページに挟めるように本の栞を編むことを思いつきます。編み終えると、おばあさんもうとうとと眠ってしまいます。入れ替わりに起きたおじいさんは栞に気付き、眠ってしまったおばあさんが風邪を引かないように糸でブランケットを編むのでした。
もっと読む9月LANKAVA劇場散歩中街で出会ったおじいさんとおばあさん。一緒に読書をしていると、おじいさんがうとうとと眠ってしまいます。おばあさんはおじいさんの読んでいるページに挟めるように本の栞を編むことを思いつきます。編み終えると、おばあさんもうとうとと眠ってしまいます。入れ替わりに起きたおじいさんは栞に気付き、眠ってしまったおばあさんが風邪を引かないように糸でブランケットを編むのでした。
もっと読む8月LANKAVA劇場お姉ちゃんを花火大会に誘う妹。どうせなら浴衣を着たいとおばあちゃんに着付けをお願いします。3人で仲良く花火大会に訪れると、おばあちゃんが花火に魔法をかけ…。花火の玉は毛糸玉に変身し、夜空に咲く花火のように頭に小さな花を咲かせてくれるのです。
もっと読む7月LANKAVA劇場海でサマーバケーションを満喫する家族。お昼、BBQの最中にお父さんが手に火傷をしてしまう。心配した子どもはミトンを編み、お父さんにプレゼントする。
もっと読む6月LANKAVA劇場 『雨のおかげ/カーテンタッセル』子どもたちが外で遊んでいるとザーザー雨が降ってきました。しょんぼりしている姿を見かねたお母さんが、家で楽しく過ごそうと編み物で模様替えを提案。カーテンタッセルが完成し、カーテンを開くと太陽が顔を出してきて…。
もっと読む本のコラムを書かせていただき、はや1年。毎月どんな本をお届けしよう、と考えるのが楽しいです。本棚に新しい本を並べていくように、今年も毎月1冊ずつご紹介させて頂きます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2023年の1冊目は干支にちなんで、「うさぎ」の登場する本にしよう、と心に秘めて新年を迎えました。「ミッフィー」や「ピーターラビット」は長く愛されていますね。これからご紹介する絵本も長く長く読み継がれているものです。『しろいうさぎとくろいうさぎ』文、絵 ガース・ウイリアムズ訳 まつおかきょうこ出版社 福音館書店発行年 1965 森のなかで暮らすしろいうさぎとくろいうさぎはいつでも一緒。「ぴょん、ぴょんの、ぴょーん」でお互いの背中のうえをとびこえるうまとび遊び。とても楽しそう。 楽しく遊んでいると、くろいうさぎが悲しそうな顔をしています。「どうかしたの?」 しろいうさぎが聞くと、「うん、ぼく、ちょっとかんがえてたんだ」 くろいうさぎが答えます。 また楽しく遊び始めると、くろいうさぎが悲しい顔をするので、この問答が数回くり返されます。くろいうさぎはいったいどんなことを考えていたのでしょう・・・。 二ひきの会話のやり取りに愛らしさがあふれていて、遊びの名前もいちいちかわいらしい。シンプルな言葉のなかに、ユーモアも優しさもつまっていて、これは翻訳の言葉選びが素敵だからなのでしょう。 絵は、まるで水墨画のような落ち着いたトーンの色彩で、そのなかに、たんぽぽやきんぽうげの黄色、ひなぎくの白が鮮明に描かれています。くるくる変わるうさぎの表情も見ものです。 うさぎ年の始まりにぴったりの、ほんわかと優しい気持ちになれる幸せな1冊です。ぜひ、読んでみてください。「ぴょん、ぴょんの、ぴょーん」このフレーズが気に入ってしまいました。新しいことを始めるとき、思いきって一歩踏み出せそうな、そんな気持ちになります。snowy
もっと読む12月になると、書店や図書館でもクリスマスの絵本がディスプレイされ、華やかな一角となっています。装丁もさまざまで、かわいらしいものから、美しく厳かな雰囲気のあるものまで。「プレゼントにするなら?」と考えると悩みますね。 私が、「好きなクリスマスの絵本は?」と聞かれたら、たくさんたくさんあるなかで、 ディック・ブルーナのクリスマス絵本『クリスマスって なあに』と答えるでしょう。クリスマスの本当の意味をやさしく伝える、毎年この時期に開きたくなる1冊です。そして、もう1冊。クリスマスというと、どうしてもこの本に辿りついてしまう、心に残る本を紹介します。絵本ではなく、小説です。『聖夜』著者 佐藤 多佳子 出版社 文藝春秋発行年 2010年12月10年以上前に出版された本ですが、色褪せない物語です。 ミッション系の高校のオルガン部に属している高三の一哉は、奏者としての確かな実力、どこか人を寄せつけない雰囲気が、後輩から一目置かれている存在。 そんな一哉の心には、幼少の頃に家を去った母への思い、自分と正面から向き合わない牧師である父への反発がたまっている。 クリスマスコンサートでメシアンの難曲に挑むと決めた一哉の揺れる心情と、奏でるオルガンの音が響き合う物語。 チャペル、オルガン、賛美歌、物語の背景にはクリスマスの要素が散りばめられています。 随所に演奏されるバッハやメシアンといった音楽家の曲が、物語に神聖な空気をもたらしていて、さらにロックのスパイスまで入るので、音楽小説としても楽しめます。 一哉の父の存在も大きく、牧師としてのお説教じみた言葉でなく、父としての本当の胸のうちを明かすことを求める一哉に、父はどう向き合うのか。 青春小説という言葉ではおさまりきらない、おとなにも読んでほしい物語です。 この物語を読みながら、チャペルに響くオルガンの音色を想像し、聖夜を迎えていただけたらうれしいです。Merry Christmas & Happy New Year ☆snowy
もっと読む空気も澄んだ秋晴れの日は、紅葉がいちだんときれいですね。先日、絵本を10冊ほど選書する機会があり、なつかしい絵本から今人気の絵本まで、ひさしぶりにじっくり味わいました。今月は絵本の世界を広げてくれる1冊を紹介します。『ぼくの宝物絵本』 河出文庫著者 穂村 弘出版社 河出書房新社は発行年 2017 (単行本は2010年に刊行され、2017年に文庫化されたものです)10年以上前に雑誌『MOE』で連載していた絵本の紹介をまとめたもので、単行本化を経て、文庫化された本書。文庫本ですが、紙質が良く、絵本のカラー写真がとてもきれいです。そして酒井駒子さんが描いた表紙の絵も印象的で惹かれます。まずは、この本はただの絵本の紹介本とは違いますよ、と言いたいです。それはもう、著者が穂村弘さんだから。ユニークな視点と感覚を言葉にし、それがとても面白くて、その言葉の魅力に、著作を読むたびに衝撃を受けるのです。 穂村さんが会社員だった頃、仕事のつらさから逃げる方法として絵本を買い始めたとのこと。そんな時、1冊の絵本と出会い、「これは子どもだけのものじゃない」「僕のための本だ」、と思ったという言葉があり、それは本当に『宝物絵本』だなぁと、その強烈な出会いをうらやましく思いました。穂村さんの言葉の手にかかれば、絵本の世界がぐっと広がること間違いなしです。どこを取っても面白くて気楽に読めますので、ぜひ手に取ってみてください。そして、この本がきっかけで、新しい絵本との出会いが生まれたら嬉しいです。付け加えておきますと、著者の穂村弘さんは現代短歌を代表する歌人でもあります。歌人としての穂村さんに興味を持たれたら、歌集も多数出されていますし、「ほむほむのふむふむ」という、かわいらしいネーミングの短歌の深夜ラジオ番組も月1で持たれていますよ。snowy
もっと読む10月の本『ミュージアムグッズのチカラ』・『ミュージアムグッズのチカラ2』秋といえば『○○の秋』○○にはどんな言葉が思い浮かびますか?いろいろありますが、『読書』と『芸術』、楽しく知識を深める秋にぴったりの1冊を紹介します。10月に紹介する本は『ミュージアムグッズのチカラ』・『ミュージアムグッズのチカラ2』著者 大澤夏美出版社 図書刊行会発行年 2021・2022日本全国のミュージアムグッズが紹介されていて、ページをめくるたびに楽しくて、「ここへ行ってみたい!」「行ってみよう!」といつのまにか気持ちが上向きになっていました。著者はデザインを学び、ミュージアムグッズを研究、現在は「ミュージアムグッズ」愛好家という専門家。ミュージアムグッズがただの雑貨ではないことを教えてくれます。博物館の所蔵品やその土地ゆかりのものとのコラボなど、デザインに学術的な面まで織り込まれたグッズにはユニークな魅力があふれています。そこにしかない特別感がきらりと光ります。博物館まで足を運び、展示を鑑賞し、博物館と地域の伝えたいものを感じて、そして思い出のミュージアムグッズを探したいです。ミュージアムグッズには「その博物館が大切にしたいもの、守りたいものの魅力が込められている」「ミュージアムグッズは思い出を持ち帰るための大切なツールなのです。」著者の言葉にうなづきました。私の体験談として、この本を開いていると自然とまわりに人が集まって、いつの間にか数人で「かわいい!」やら「行きたい!」などと、わいわいとにぎやかな息抜きタイムに。試しに、お仕事の休憩中に開いてみてはいかがでしょうか?ひとりでじっくり見直せば、旅行へ行きたい気持ちがむくむくわいてきます。秋のお出かけに背中を押される1冊です。ぜひ手に取ってみてください。snowy
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