【LAGOMな暮らし方】ブログがはじまります!

はじめまして。

収納専門のインテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家の新倉暁子(ニイクラアキコ)です。この度Living Naviで執筆させていただくことになりました!どうぞよろしくお願いします。


自己紹介・なぜ北欧ライフスタイルなのか

収納専門のインテリアコーディネーターがなぜ北欧ライフスタイル研究家を名乗っているのか?そのきっかけは、はじめて北欧を訪れた2016年まで遡ります。

住空間の視察目的で北欧を訪れる機会に恵まれました。

訪問先はどれも期待を裏切らず、北欧プロダクトに囲まれたうっとりするお宅ばかりでした

ステキなインテリアに囲まれて暮らす中学生の女の子に「あなたの家、本当にステキなインテリアね!」と声をかけました。

私はその時の彼女の返答が忘れられません。

「ステキなインテリアは大事ではない、それよりそこに集まる人が好きだからインテリアを整えているのよ」

彼女が放ったシンプルながら本質を表す言葉にハッと気づかされました。

住空間のプランニングをする際も「なぜそうしたいのか」「暮らしがどうなったら幸せを感じるのか」としっかり思いや背景を伺ってからモノを整えていくようにしています。北欧でインタビューした少女は中学生ながらもそのことを自然に身に着けていました。

北欧の人たちは暮らしの中で自然に「自分がどうしたいのか」考え、そして自分を満たすことが日本人より上手なのかも知れないと思い、現在北欧のライフスタイルを研究しています

そこで、このブログでは北欧で感じた「あっこれいい」を日本の暮らしに合わせてご紹介させていただきます。北欧で出会ったモノやコトからちょうどよい暮らしのヒントをお伝えす【LAGOMな暮らし方】ブログスタートです!


LAGOMとはどういう意味?

LAGOMはスウェーデン語です。ラゴム・ラーコムとカタカナ表記できます。日本語に直訳すると「ちょうどよい・ほどよいあんばい・ほどほど」を意味します。


北欧で出会ったLAGOMな考え方

お宅訪問をする際、程よく力が抜けたおもてなしに、まるで友達の家に招かれたようなここちよさを感じます。


例えば日本で見ず知らずのお客様を招待する時、数日前から必死に片づけて掃除をし、ちょっと気取ったお茶菓子を用意し完璧な状態で招き入れようと考える方は少なくはないと思います。

住空間の仕事をしている私も、例にもれずここぞとばかりに必死になるでしょう。

しかし北欧のお宅訪問ではありのままを見せてくれるお宅が多いです。

ステキなキッチンを見せてくれたSさん。とても気さくにキッチンの隅々まで見せていただいた時です、少しぐちゃっとなった引き出しを開け「これが私のLAGOMなの」と笑って見せてくれました。

Dさんだってそう、うっとりするようなリビングにあるキャビネットを開けた際、子どものクレヨン、画用紙、工作用の空き箱が今にも雪崩を起こしそうな様子に「こういう場所も必要だよね、これがLAGOMだよ」と。

また訪問時にはコーヒータイムをご一緒することが多いのですが、添えられたお菓子も、手作りのケーキからスーパーで買ったクッキーや板チョコをその場で開けるなど、人それぞれ違ったLAGOMなスタイルで招き入れてくれます。


手放すとLAGOM(ちょうどよい)が見えてくる

北欧へ行くたびに完璧でなくてよいことを学びます。

忙しく過ぎていく日常で、完璧を望んでいたら苦しくなりませんか?その完璧は誰のためなのでしょうか。

それより「自分」と向き合って「自分」を満たすことから始めてみましょう。

”ちょうどよい”は人によってそれぞれ違います。あなたの”ちょうどよい”はどんなものでしょう。暮らしは誰かが決めた基準で生活するのではなく、自分で暮らし方を決めると毎日がとても楽ちんになると思っています。

北欧の暮らし方からLAGOMを紐解くと、自分を満たすためのシンプルな考え方だと思います。忙しい日常で思考がこんがらがったら、ぜひ立ち止まり”私にちょうどよい暮らし”についてじっくり向き合って欲しいです。遠回りなようでそれがここちよい暮らしの近道なのですから。