エネルギーあふれる北欧の春と季節を楽しむ北欧の暮らし
エネルギーあふれる北欧の春と季節を楽しむ北欧の暮らし
北欧では長く厳しかった冬の終わりがようやく見え始めるころ、人々の暮らしは一気に活動的になります。皆、この時を待ってましたと言わんばかりに外へ繰り出します。春の北欧は冬で溜まったエネルギーを解放するかのように、フレッシュさにあふれています。日本でも春を楽しむヒントとなるよう、本日は北欧の春とライフスタイルについてお話します。
北欧の春
北欧の春は3月から5月下旬まで続きます。同時に春を楽しむためのさまざまなイベントが開催され、賑やかな雰囲気になります。とは言え3月はまだまだ雪が降る日もあり、スキーや凍った湖でのアイススケートも盛んです。それでも日の光は柔らかく、日照時間が伸びたなと実感します。まだ雪が残る森へクロスカントリースキーで出かけ、休憩がてらFIKA(フィーカ)するのが楽しいと友人は言います。雪解けの隙間をぬって顔をのぞかせる新芽をみつけると元気になれると続けます。
日本ほど険しい山が少ないとはいえ、雪が残る森でのピクニックは、北欧の人たちの逞しさを感じます。
春のスウェーデンのお祭りと言えば、4月30日に行われるValborg(ヴァルボリ)が有名です。この日のために木々を集め積み上げてかがり火の準備をします。ヴァルボリはかがり火の高く燃え上がる炎を人々が囲み、燃え尽きるまで見守る伝統行事です。この炎を見るころ、季節は本格的に春から夏へと加速します。
※FIKAの記事「スウェーデンのちょっとステキな習慣「FIKAフィーカ」をあなたの日常に」
春の予感はイースターとガーデニング
日本では桜の開花の知らせを聞くと春の訪れを感じますが、北欧ではキリストの復活を祝うイースター用の羽の付いたカラフルな枝飾りや、デコレーションエッグがお店に並びだす頃、春を感じるのだとか。
チューリップやゼラニュウム、黄色い水仙などカラフルな色で花屋も鮮やかになります。そうなると、そろそろバルコニーを片づけてガーデニングの準備をしようかと動き出すそうです。今年はどんな草花を植えようと構想を練り土を耕し準備したプランターや植木鉢に種や球根を植えます。まるで部屋のインテリアを整えるのと同じように庭やベランダガーデニングも楽しみます。
ちなみに桜の花は北欧でも人気がありますが、開花時期は4月末から5月上旬です。スウェーデンの首都ストックホルム中心街の公園Kungsträdgården(クングストラッドゴーデン)では、毎年満開の八重桜をみながらピクニックを楽しむ大勢の人で賑わいます。
春のワクワク感をインテリアにも!北欧流春のインテリアコーディネート3つ
・大胆なデザインファブリック
北欧と言えば大胆なフラワーモチーフのファブリックが沢山あります。テーブルクロスとしてかけるだけで、いつもの食卓が華やかで楽しい印象に早変わりします。大胆なファブリック使いに抵抗がある人でも、クッションカバー等のポイント使いなら気軽にイメージチェンジできおすすめです。
・植物と光を集める花器
新緑を思わせるインテリアグリーンを積極的に取り入れるのはいかがでしょう。この時期フレッシュな枝ものが市場にたくさん出ます。枝ものは切り花に比べ水持ちがよく、取り入れやすいです。
春を連想させる、手毬のような白い小花がかわいらしいゴデマリはいかがでしょう。大振りな枝ものを、光を拡散させるガラス製の花瓶にさりげなく飾るのもよいでしょう。
北欧では、窓辺にガラス製品やインテリアグリーンを飾り街行く人を楽しませてくれます。
・黄色モチーフを使いインテリアにポップな印象を
春を告げるミモザの花の様な黄色の雑貨や小物を飾るのもおすすめです。
黄色は明るさや元気などを連想するパワーのある色味です。飾る面積が小さくてもその効果を十分に期待できます。例えば、ファブリックパネルや置物などの一部に黄色が印象に残るようなデザインを選んでください。
インテリアに黄色のデザインモチーフでアクセントを付け、住空間からワクワクな気持ちを楽しんではいかがでしょうか。
春の食べ物といえばワッフル!?
スウェーデンでは3月25日をワッフルデイと名づけてお祝いするほど、ワッフルが愛されています。
北欧ではワッフルは手軽に食べられるおやつです。おやつと書いたけれど、トッピングを変えて食事としても食べられます。
大抵のお宅にはクローバーの葉っぱの形をしたワッフルメーカーがあり、お家で作られる代表的な食べ物です。日本のホットケーキと同じようなイメージだと言えば伝わるでしょうか。バターを多めに配合した生地はプレスして焼くことでぱりぱりと香ばしく、熱々のうちにたっぷりのポイップクリームとベリー系のジャムをのせて頬張ります。
あぁ想像しただけでなんと幸せな気分に。
お手入れしたばかりのバルコニーで日の光を浴びながら、家族や親しい友人らと共にワッフルでFIKAしながら春の訪れを身体全体で楽しみます。
まとめ
欧州では、ワッフルデイで皆がFIKAを楽しむのと同じころ、時計の針を1時間早めるサマータイムが始まります。いよいよ始動!北欧は本格的に動き出します。
今年は北欧流春のインテリアコーディネートを参考に、整えたお家でワッフル頂きながらゆっくりと春に思いを馳せるのはいかがでしょうか。