5月の本 『ツバキ文具店の鎌倉案内』
雨の日の多い5月初旬。
ですが、晴れた日は初夏の陽気で、新緑が清々しい気持ちにしてくれます。
今月は散策のおともにおすすめの1冊を紹介します。
『ツバキ文具店の鎌倉案内』
著者 小川 糸
出版社 幻冬舎
出版年 2018
小川糸作品は好きな本がいくつもあって、物語もおすすめだし・・・と迷ったけれど、緑がきれいなこの季節、軽やかな本を紹介したい気持ちなりました。
正直に言うと『ツバキ文具店』と続編の『キラキラ共和国』を読んでから『ツバキ文具店の鎌倉案内』の流れがおすすめです。
『ツバキ文具店』は、鎌倉で代書屋を営む主人公の鳩子と、ご近所さんや仕事の依頼人など、鳩子を取りまく人たちとが織り成す物語。
そして『ツバキ文具店の鎌倉案内』は、この物語に登場する鎌倉の名所や鳩子たちの思い出のお店を紹介するエッセイなのです。
鳩子が食事をするお店やメニューは、物語のなかで丁寧に描かれ、著者の食を大切にする思いが伝わってきます。
小さくて軽量の文庫本は鞄にすっぽり入ります。物語の舞台を辿る鎌倉散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
小川糸の『食堂かたつむり』『ライオンのおやつ』もおすすめの物語です。
snowy