7月の本『花森安治のデザイン 『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事』
先日、久しぶりに『暮しの手帖』を買いました。初夏号。(初夏も過ぎ、本格的な夏になってきましたが)
さっそく表紙を開けば、創刊から変わらずに掲載されている表紙裏のメッセージにじんときました。
「暮しのヒント集」はたった1頁のコーナーですが、頭と気持ちを冷やしてくれるひとやくになりました。
7月に紹介する本は、
『花森安治のデザイン 『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事』
編集 暮しの手帖社
発行所 暮しの手帖社
発行年 2011年
『暮しの手帖』読者ではなくても、いくつかのデザインは、見た人の印象に残るだろう素敵な本です。
この本が発行された2011年から11年経っているので、『暮しの手帖』は今年で創刊41年。
この本には『暮しの手帖』を創刊した花森安治氏のデザインが詰まっています。
表紙を飾ってきた原画(写真も含む)は、絵の具、クレヨン、コラージュを使った技法から漂う風合いが伝わってきて、その色彩にも惹かれます。
味のある手書きの文字は、優しく、ひかえめに踊るような動きがかわいらしく、文字ひとつにもこだわりを感じます。
デザインごとに分けられた4つの章の始まりに、花森氏の言葉が添えられています。時を経ても、芯の通ったメッセージは心に響くものです。
読書が苦手なかたにもおすすめの1冊です。
ぜひ手に取ってみてください。
snowy